この前、図書館で「世界は仕事に満ちている」というタイトルの本を読みました。
2008年出版とちょっと古い本なのですが、名前は聞いたことがあるが実際の仕事内容が世間に知られていない仕事を紹介している本でゴキブリ駆除研究から庭師など38のマニアックな職業を紹介しています。
その中に「焼き芋屋」という職業も紹介されていて、数千万円の借金を抱えていた男性が年の内半年だけの焼き芋屋営業で数千万円の借金を返済したという話が載っていました。(もちろん数年がかりですが)
私はこの記事を読んで「焼き芋屋」という職業に俄然興味を持ってしまいました。
まあ、確かに芋の原価なんてたかが知れていますし、やりようによっては儲かりそうです。
そこでこの本の内容と「焼い芋屋」という職業について調べて見ました。
焼き芋屋台は稼げる?本の内容は本当か?
「世界は仕事で満ちている」という本の中で「焼きイモブルース」というタイトル名で実際に焼き芋屋を営んでいる男性が登場します。
男性は当時39歳、ソフト開発会社を経営していたがレストラン経営に手を出した結果事業に躓き数千万もの借金を背負ってしまい焼き芋屋でその借金を全額返済したと言った話です。
どうやって焼き芋屋を始めたのか?
登場人物の男性はレストランを経営していたらしいのですが、その中の客に焼き芋屋を営んでいる人物がいてその人から親方を紹介してもらって始めたとのことです。
ネット上でも実際に焼き芋屋を始めた人のインタビューなども見かけましたが、最初は親方というその地域の焼き芋屋を仕切っている人物に弟子入りするのがいいようです。
でもこの親方ってどこで知り合えばいいのでしょうか?
本の男性のように何かツテがないと無理っぽいような気もしますが…..。
あと考えられるのはフランチャイズに加入するというところでしょうか。
焼き芋屋のフランチャイズってあるのか?と思って調べたところあるんですね。
「やきいも工房」なるサイトで独立開業と各種サポートを行っているようです。
でもフランチャイズはロイヤリティーとかかかりますしね。
どうなんだろ?
詳しいことは問い合わせてみないとわかりませんね。
初期費用はどのくらいかかったのか
この本に登場する男性は焼き芋屋で使う屋台は親方という人物から1日2500円でリースしていたということになっています。
1日2500円×30日とすると約7万5千円をリース料金として月単位で親方に払っていたということになります。
そのほかに5キロ1700円の芋を日に10箱で1万7千円、芋を包む紙を100枚300円で購入と屋台リース料+芋+その他で日に約2万円ほどの支出があります。
日で2万円、月だと60万円ほど経費がかかります。
このパターンだと初期費用は最初の2万円だけであとは売上の中から支払っていくということになります。
この本の中ではロイヤリティーというものもなく売上をそのまま全額もらっていたとなっています。
全て親方に一存しているようなので屋台のリース料の他に日々購入する芋代の中でいくらか親方に抜かれているのかも知れませんね。
それでは全部自分で用意すると言った場合どのくらい初期費用が必要なのでしょうか?
「やきいも工房」のサイトで調べてみると軽トラックタイプでの開業の場合
- 軽トラック(自分で用意)
- 釜、石、コンロのセット25万前後
- 幌やスピーカーなどのオプションが全部で25万前後
となっていて軽トラ価格+50万くらいで開業できるようです。(本当かな)
芋の仕入れにどのくらいかかっているか
前述しましたが本の中で芋は5キロ1700円で親方から購入していると書かれています。
これは親方から購入しているパターンだと思いますので、自分でもっと安い仕入れ先を見つければもっと安く仕入れることも可能だと思われます。
実際の収入は?
本の中で仕入れた芋は100グラム100円という金額でグラム売りしているとなっています。
1日に50キロ仕入れた場合全て売り切ると5万円の売り上げになります。
その中からリース料金や芋の仕入れ代などを引いて3万円ほどが手元に残るとなっています。
月に25日稼働したとして儲けは75万。
11月〜4月までの焼き芋の繁忙期だけ営業したとしても年収は450万と半年で日本のサラリーマンの平均年収を稼げるような感じですね。
東京のタクシー運転手が夜勤でフル稼働したような感じでしょうか?
芋の仕入れなどの経費を工夫できれば半年で年収500万も狙えそうです。
本の中の男性はほとんど休みも取らず働き続け月収100万ほど稼いでいると書かれています。
すごいですね。
まとめ
仕事内容もシンプルでとても魅了的な焼き芋屋という仕事ですが、問題はどうやって始めるかでしょう。
本の中でも縄張りがあるらしくどこでも始めるというわけにはいかないようです。
フランチャイズに加入ならノウハウも教えてもらえると思いますが、ぼったくられる可能性もあります。
繁忙期である冬場の半年で1年分の収入を稼ぎ、残りの半分は自分の好きなように生きる。
夢のような生き方ですが焼き芋屋になるには何かツテのような縁が必要な仕事なのかも知れませんね。
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