キーファーズという馬主をご存知でしょうか?
セレクトセールで1億円以上の高額馬を多数競り落としたり、ディープインパクト産駒のジェニアルでフランス重賞を制したりと最近何かとよく聞く名前の新興馬主です。
実はこの馬主には他の馬主にはない特徴がありまして、それは武豊騎手を徹底的に起用する「武豊至上主義」の馬主なのです。
「武豊騎手を乗せて凱旋門賞を勝つ!」ということを目標に馬主業を開始していますので、全てが武豊騎手を中心に馬を回しています。
レースでの優先騎乗以外にも馬名や馬の所属厩舎までも武豊騎手が決めているという噂まであります。
武豊優先主義という以外にも特徴が知りたいな
ということでこの記事ではキーファーズの特徴について色々調べて見ました。
株式会社キーファーズ基本情報
まずキーファーズという馬主の基本情報について調べて見ましょう。
- 代表者:松島正昭
- 馬主歴:2015年〜
代表者の松島正昭氏はマツシマホールディングスという自動車ディーラー会社を経営しています。
取り扱っている車は高級外車がメインでベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどを扱っていますね。
マツシマホールディングスは京都に本社を置く会社で関西出身で関西所属の武豊騎手とは関西繋がりなのと自動車ディーラーということで武豊騎手の車好きの影響もあって縁が出来たようです。
武豊プロデュースのジムも経営している
マツシマホールディングスは自動車ディーラー以外にも事業をいくつか経営しているのですが、その中に「TAKE PHYSICAL CONDITIONING GYM(テイク フィジカル コンディショニング ジム)」という武豊騎手がプロデュースするジムまで存在します。
このジムは理学療法士による化学的なボディコンディショニングを行っているジムで武豊騎手も週に2〜3回通っているようです。
ここにいけば武豊騎手に会えるかもしれませんね。
しかし武豊騎手にジムのプロデュースまで任せているとは驚きです。
武豊騎手と代表者は馬と車だけの関係ではないようですね。
本当に武豊が主戦騎手なのか?
上記は2015年1月〜2019年9月22日現在のキーファーズ騎手別成績のトップ10です。
見事に武豊騎手中心ですね。
データからも武豊至上主義の看板に偽りはありません。
武豊騎手以外では池添騎手と藤岡康太騎手、北村友一騎手が勝利を挙げていますが3人合わせてもわずか4勝です。
武豊騎手騎乗以外のキーファーズの馬は馬券的にもほぼ買えないと思っていいでしょう。
以前は武幸四郎元騎手が武豊騎手の代わりをしていたが勝利はなかった
キーファーズは武豊騎手だけではなく武幸四郎元騎手とも繋がりがあるようで、幸四郎騎手が現役の頃は武豊騎手がいない場合は幸四郎騎手を乗せていました。
幸四郎騎手がキーファーズの馬で勝利することは結局ありませんでしたが幸四郎騎手が調教師になってからも関係は続いています。
キーファーズの主戦厩舎は松永幹夫厩舎
上記は2015年1月〜2019年9月22日現在のキーファーズ調教師別成績のトップ10です。
松永幹夫厩舎が勝利数、出走数ともに頭一つ抜けています。
母サラフィナのゴータイミングやフランスに移籍したジェニアルも松永幹夫厩舎でしたし、メイン厩舎は松永幹夫厩舎と思って間違いないでしょう。
続くのがスマートファルコンで有名な小崎憲厩舎ですが2〜3着が極端に多く武豊騎手との組み合わせでは勝ちきれないパターンが多いようです。
他には池江厩舎、笹田厩舎、武幸四郎厩舎などにも管理馬を預けることが多いです。
今後の注目としてはマイラプソディを管理している友道厩舎でしょうか。
すでにマイラプソディで結果を出しつつありますし今後有力馬が増えていくかもしれません。
厩舎も武豊が決めているという噂もあるが真偽は不明
馬が所属する厩舎も武豊騎手が決めているという噂もありますが真偽は不明です。
ただ成績上位の厩舎の名前を見ると確かに武豊騎手と仲の良い厩舎の名前ばかりですので、噂は真実なのかもしれませんね。
キーファーズはどこで馬を購入しているのか
キーファーズの馬の半数はセレクトセールなどのセリで購入されたものでありもう半分は庭先取引です。
セレクトセールでは超高額ディープインパクト産駒を多数競り落としています。
- カザン:2億5380万
- キスラー:2億1600万
- タイミングハート:2億520万
- ジェニアル:1億7280万
- ラルク:1億5660万
- ヴィニー:1億4580万
超高額馬がズラリですね。
セレクトセールでの購入馬の特徴としては父ディープインパクトで母がヨーロッパの競馬で活躍したような少し母が重目の血統の馬を好んで購入しているように見えます。
これはキーファーズの海外志向の影響でしょう。
ただし成績の方はイマイチでフランスに移籍して重賞制覇を飾ったジェニアルこそいますが、他の馬たちは条件級の成績ばかりの残念な結果となっています。
北海道セレクションセールで購入した馬も数頭いますがこちらもイマイチな成績です。
2019年現在ではセリで購入した馬は全く活躍していないと言ってもいいかもしれませんが、ディープインパクト産駒でも海外向けの血統を購入していることが日本で成績が上がってこない一因なのでしょう。
庭先取引の馬は日高系の牧場の馬がメイン
庭先で購入した馬は日高系の牧場が多く、ダノンキングリーなどで有名な三嶋牧場の馬が多いです。
ディープインパクト産駒のユイフィールやオルフェーヴル産駒のグアンなどが勝利を挙げています。
ノーザンファームの馬を庭先取引で購入することは少ないのですが、ハーツクライ産駒のマイラプソディはノーザンファームから庭先取引で購入された馬のようです。
セレクトセールで購入馬のあまりの成績の悪さにノーザンファームから救いの手が入ったのでしょうか?
マイラプソディは2019年9月現在2連勝で2020年のクラシック戦線の有力馬となっています。
マイラプソディは武豊騎手の命名馬
このマイラプソディという馬の馬名は武豊騎手が考えたものです。
2019年9月22日の阪神競馬場で行われたジョッキーフェスティバル内のトークショーで武豊騎手が語っていました。
武豊騎手はロックバンド「クイーン」の伝記的映画であるボヘミアンラプソディにハマっていてそこから名付けたと言っていました。
当初はラプソディという名前で申請したらしいのですが通らずフィーリングでマイを頭につけてマイラプソディという名前になったらしいです。
つまりマイラプソディという名前は武豊騎手による造語です。
それにしてはとても語呂のいい馬名でセンス抜群です。
武豊騎手は名付けのセンスもありますね。
キーファーズはとにかく海外志向
武豊騎手と凱旋門賞を勝つという目標を掲げているだけあってキーファーズは海外競馬にも積極的です。
通常の馬主だと海外に挑戦するのは国内でもG1級の馬を所有した場合がほとんどですが、キーファーズはちょっと違っています。
フランスに移籍して重賞勝ちをしたジェニアルなどは日本では下級条件の馬でしたしチャンスがあればドンドン海外に馬を持って行きます。
血統的にも海外(主に欧州)でも走れそうな馬を積極的に購入しています。
本当に凱旋門賞を狙って馬を購入している
2019年の凱旋門賞では出走回避になってしまいましたが、キーファーズの所有馬で英ダービー4着馬ブルームなどはまさに武豊騎手を凱旋門賞に乗せるために購入した馬です。
他にもサヴァランというジェニアルの妹も社台ファームの吉田照哉氏と共同所有して海外で走らせています。
このサヴァランも武豊騎手で凱旋門賞を勝利するために送り込んだ馬なのでしょう。
今後はマイラプソディなども海外に移籍して凱旋門賞を目指して行くことになるのかもしれません。
キーファーズは超本気で凱旋門賞を狙っています。
まとめ
キーファーズについて調べてみましたがまとめますと
- 武豊騎手至上主義は本当
- 主戦厩舎は松永幹夫厩舎
- セリでは欧州向きの血統馬ばかり購入している(だから日本では成績が上がらない)
- 馬名も武豊騎手が考えているという噂は本当
- 凱旋門賞を勝利するために海外競馬にも積極的に馬を送り込んでいる
などでしょうか。
キーファーズには今の所目立った活躍馬がいませんが、これは海外志向が先行して日本の競馬をそれほど重視していないという面もあるのかもしれません。
ただこれから日本向きの馬を購入するようになったり、サトノ軍団のように外部にアドバイザーなどを作れば日本での成績も向上してくるかもしれませんね。
キーファーズの馬がもっと活躍するようになれば、武豊騎手の成績も上昇しリーディングジョッキーに返り咲いたり海外競馬でG1を勝利するというシーンも見れるかもしれません。
今後もキーファーズと武豊騎手には注目ですね。
それでは。
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