近年の競馬界は新興馬主の台頭が著しいです。
パクスアメリカーナやスマハマなどの活躍馬を所有する謎の馬主「山紫水明」や海外重賞を制したジェニアルを所有して武豊騎手を主戦とする「キーファーズ」など新興馬主の所有馬たちが重賞戦線を賑わしています。
その新興馬主たちの中で特に「Gリビエールレーシング」という名義の馬主をよく見かけるようになってきました。
2019年の宝塚記念でも上位人気に推されていた有力馬エタリオウの馬主欄には「Gリビエールレーシング」の名前がありました。
G1で上位人気に支持される馬を持つ新興馬主「Gリビエールレーシング」とは一体何者なのでしょうか?
詳しく調査していきましょう。
新興馬主「Gリビエールレーシング」とは何者?
新興馬主「Gリビエールレーシング」とは森岡幸人という人物の競馬用の法人名義です。
元々は本名である森岡幸人という名前で馬主活動をしていましたが、2017年頃から「Gリビエールレーシング」という法人名義で活動するようになりました。
名義変更した理由は不明ですが森岡幸人という本名で馬主活動をしていた頃は大物と言えるような活躍馬は持ってはいませんでした。
運気の流れを変えるための名義変更であるかもしれませんね。(推測です)
森岡幸人という人物は債権回収会社の代表者
それではこの森岡幸人という人物はどういう人物なのでしょう?
職業は「オリンポス債権回収会社」という会社の代表者のようです。
本社は北海道の札幌市です。
2013年頃から馬主として活動を開始
森岡幸人という名義では2013年頃からJRAで所有馬を出走させています。
初めての持ち馬は現在の法人名義の馬主名と同じリビエールという言葉の入った「グランドリビエール」という父フサイチコンコルドの牡馬です。
この馬はJRAでは勝ち上がれず地方の園田で2勝を挙げています。
Gリビエールレーシングの特徴
それでは「Gリビエールレーシング」という法人名に変えてからの主な持ち馬から見ていきましょう。
この法人名に変更してからは馬の質が明らかに変わりました。
代表的な所有馬はエタリオウ、ジェネラーレウーノ
「Gリビエールレーシング」の代表的な活躍馬は2018年の牡馬クラシック戦線でライバルとして戦っていたエタリオウとジェネラーレウーノです。
馬主名義を変更した直後からダービー、菊花賞の2頭出しです。
父ステイゴールドのエタリオウはまだ1勝馬でありながらダービー4着、菊花賞は2着と大活躍です。
そのうち重賞どころかG1制覇も十分に狙える素質馬です。
一方、父スクリーンヒーローのジェネラーレウーノはすでに重賞レースを2勝、京成杯とセントライト記念を勝利しています。
皐月賞でも3着に入っているようにこちらもいつG1を勝利してもおかしくない馬ですが、残念ながら4歳初戦のAJCC杯レース後に屈腱炎を発症して休養中です。
セリでの購入馬が多い
「Gリビエールレーシング」の所有馬はセリで購入された馬がほとんどです。
- エタリオウ・・・2016年セレクトセールで購買価格1億9978万
- ジェネラーレウーノ・・・2016年セレクションセールで購買価格3240万
- ファド・・・2014年セレクションセールで購買価格972万
- マスラオ・・・2016年北海道トレーニングセールで購買価格1371万
- ジェニシス・・・2015年セレクトセールで購買価格8640万
- キンブレル・・・2018年セレクトセールで購買価格7344万
- タオヤメ・・・2015年セレクトセールで購買価格3132万
- モメンタム・・・2016年北海道サマーセール購買価格324万
- ヤウガウ・・・2018年セレクトセールで購買価格3348万
年に1〜2頭の購入ペースですが2億円近い価格のエタリオウや8640万円のジェニシスなどかなりの高額馬も購入しています。
他の馬主との半持ちなどもあるのでしょうがセレクトセールでこれだけ購入出来るのは本業が相当に上手くいっているからでしょう。
セレクションセールで購入したジェネラーレウーノも当日の上位高額馬です。
高額馬一本釣りタイプの馬主のようですね。
2019年セレクトセールで購入した1歳馬
ちなみに2019年のセレクトセールで「Gリビエールレーシング」が購入した1歳馬は
- ムーンライトダンスの2018
の1頭です。
参考↓
父はロードカナロア、母はアイルランドで3勝、兄弟には中央6勝でオープン勝ちもあるムーンリットレイクがいます。
購買価格はなんと1億6000万円です!
2020年のデビューが楽しみですね。
メイン厩舎は関西は友道厩舎、関東は矢野厩舎
「Gリビエールレーシング」の所有馬の主な所属厩舎は
- 関西・・・友道厩舎(エタリオウなど)
- 関東・・・矢野厩舎(ジェネラーレウーノなど)
です。
ほとんどの所有馬がこの2厩舎に預けられていて活躍馬もこの2厩舎から出ています。
その他では金成厩舎や須貝厩舎にも預けられてはいますが少数です。
特にダービー2勝の日本のトップステーブルである友道厩舎に預託される馬は相当な素質馬である可能性が高いです。
友道厩舎に預けられた馬はPOGなどでも要注目です。
まとめ
謎の新興馬主「Gリビエールレーシング」について調査して見ましたが、セリで一番欲しい馬に資金を集中させて購入する少数精鋭の1本釣りタイプの馬主と見ました。
2015年生まれのエタリオウ、ジェネラーレウーノの活躍は高額馬一本釣りが上手くいった例でしょう。
これからは「Gリビエールレーシング」が絞り込んでセリで購入した高額馬はPOGなどでも大注目ですね。
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