2019年7月14日の中京競馬12レースにスーパーフェザーという名前の馬が出走しました。
このスーパーフェザーは2016年のセレクトセール1歳馬市場で2億8080万円の超高額価格で取引された馬です。
馬名は元ボクシングの世界チャンピオンである内山高志氏の所属していた階級から名付けられたと言われ初勝利の時には本人も口取りに参加していました。
そんなデビュー時から注目されていたスーパーフェザーですが、よくよく馬主欄を見てみるとノーザンファームの総帥である吉田勝己氏の名前になっています。
あれ?スーパーフェザーってカッツミーの馬だっけ?
元々の馬主の名前は忘れていたのですがセレクトセールの当時購入したのは吉田勝己氏であるわけがありません。
そこで調べてみると元々のスーパーフェザーの馬主は「KTレーシング」という新興の馬主です。
「KTレーシング」という馬主の名前は知っていたのですが所有馬については知らなかったので更に調べてみるとなんと現在の所有馬は「0」です。
え?KTレーシングってどうしたの?所有馬は?
ということで「KTレーシング」が何故馬主を撤退したのかとその後の所有馬の行方を追って見ました。
KTレーシングとは?
「KTレーシング」とは黒川哲美という人物が代表を務める法人馬主の名前です。
2014〜15年頃から所有馬がレースに出走し始めているので馬主歴5年前後の新興馬主です。
2016年のセレクトセールで上記のスーパーフェザー(オーサムフェザーの2015)を含む総額7億円以上にもなる超高額馬8頭を購入して一躍注目を浴びました。
セールで買った馬以外にも桑田牧場や三島牧場の出身馬を多く所有しています。
新興馬主で庭先取引の馬も多く所有するということは何か馬産地とも繋がりがあったのかもしれません。
*マネージャーの女性が桑田牧場の跡取り娘との情報もありますので、そこから馬産地に繋がっていたのかもしれません。
馬主を撤退した理由は脱税か
「KTレーシング」の代表である黒川氏は「株式会社TFK」という保険の総合代理店の代表取締役でした。
その黒川氏が代表を務める「株式会社TFK」がどうやら不正会計(いわば脱税)をしていたらしく窮地に置かれていたようです。
その影響で馬主どころではなくなってしまったようです。
最近では青汁王子と言われ2018年のセレクトセールで爆買いをしていた三崎優太氏も脱税で馬主資格を剥奪されるなどしています。
お金持ちは税金をケチってしまいたくなるのでしょうかね……..
KTレーシングの代表的な所有馬
KTレーシングの主な代表的所有馬は
- トリオンフ・・・小倉大賞典、小倉記念制覇
- スーパーフェザー・・・セレクトセール2億8080万円。青葉賞3着。現2勝馬クラス
- ジャミールフエルテ・・・セレクトセール1億800万。萩S2着。現1勝馬クラス
- シュバルツボンバー・・・現2勝クラス
などです。
馬主歴5年ほどですので流石にG1級という馬はいませんでした。
それでもトリオンフで重賞レースを制していますし上々の成績です。
これからG1も……といったところだったのかもしれませんね。
元KTレーシング所有馬のその後の馬主
2019年4月頃から「KTレーシング」の所有馬は随時別の馬主に名義変更していっています。
7月現在の「KTレーシング」の所有馬は「0」です。
それでは元KTレーシング所有馬は誰が引き継いだのか調べて見ましょう。
- トリオンフ・・・三島牧場
- スーパーフェザー(セレクトセール2億8080万)・・・吉田勝己
- ジャミールフエルテ(セレクトセール1億800万)・・・吉田勝己
- ラサーサ(セレクトセール5832万)・・・吉田勝己
- シュバルツボンバー・・・桑田牧場
- マノアフォールズ(セレクトセール7760万)・・・吉田勝己
- アスカリ(セレクトセール8856万)・・・吉田勝己
- アルポルト(セレクトセール5292万)・・・桑田牧場
- リンシャンカイホウ・・・桑田牧場
- エルモンストロ・・・三島牧場
- エルティグレ・・・桑田牧場
- ヘリオス・・・桑田牧場
- アッシャムス・・・桑田牧場
- フォーカード・・・椎名節
- ダブルスプリット・・・椎名節
- カタナ・・・椎名節
- ムルシェラゴ・・・椎名節
- クラサーヴィツア(セレクトセール3672万)・・・椎名節
- ホノカ・・・岡田壮史
- ユノディエール(セレクトセール2700万)・・・ロイヤルパーク
*以上は独自調べです。
ほとんどの馬が吉田勝己、桑田牧場、椎名節の3オーナーに引き取られていますね。
セレクトセールで購入した馬はほぼノーザンファームの総帥である吉田勝己氏の所有になっています。
まとめ
以上、KTレーシング所有馬のその後を追って見ましたが馬主の世界も諸行無常です。
重賞勝ち馬であるトリオンフやセレクトセールで高額取引をされた馬たちは今後も重賞戦線などで活躍できますのでオーナーが変わっても引き続き応援していきましょう。
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