こんにちは。
この前実家に帰った時に昔のCDと一緒に箱の中にあった古いカセットテープを見つけました。
鉛筆で書いてあるタイトル欄を見ると「チャゲのノルソル」と書かれていました。
30年くらい前にCHAGE&ASKAのチャゲが深夜にやっていたラジオ番組で、そう言えば私はよく夜中まで起きて聞いていました。
どんな内容か久々に聞いて見たくなりましたが、そうカセットテープ(=生テープ)を再生するカセットデッキがないのです。
CDなら昔のものでもパソコンで再生できるのですが、カセットテープはデッキがなければ再生できないんですよね……..
そこでネットで安く購入できないか調べていたのですが、なんとカセットテープの生テープもカセットデッキもいまだにメーカーから新品や新製品が発売されているのです!
興味を持った私は暇に任せて現状のカセットデッキや生テープ業界がどんな感じになっているのか調べて見ました。
この記事の内容は2019年7月に調べた内容です。
カセットテープ=生テープと同じものとして表現しています。
いまだにカセットデッキも生テープも需要がある
2019年現在でもカセットデッキもカセットテープ(生テープ)も現役バリバリで使用されています。
なんと世界中で(いや日本でも)いまだにカセットテープの新譜も発売されています。
東京中目黒にはカセットテープの専門店もありそこでは世界中で発売されている新譜の曲が販売されているらしいです。
この店で売られているテープにはCDなどでは販売されていないカセットテープでしか聞くことのできない音源も存在するようです。
カセットテープならではの音を楽しむ人が増えたらしい
カセットテープやカセットデッキが全盛の30年前はカセットテープの音=劣化したCDの音というイメージでCDの音楽を持ち運べないから仕方なくカセットテープで音楽を聴いているという人がほとんどだったと思います。
しかし現在カセットテープの音を楽しむ人はその音質が悪い?とも取れる独特なノイズの入った音を楽しんでいるらしいです。
再生される音がカセットテープやカセットデッキの質やメーカーによって違うところにも魅力があるということです。
CDよりレコードの音の方が温かみがあるとかそういうのと同じようなものでしょうか?
カセットを知らない若い世代には特にテープで再生される音には新鮮味を感じるようです。
*クイーンの曲もカセットで販売されているようです。
特に演歌市場はカセットテープがまだ主流
主に60歳代以上の演歌愛好家の間ではいまだにカセットデッキとテープで音楽を聴くことは普通に主流のようです。
なぜなら年配の人は演歌の音質にもこだわらないですし、何より操作が複雑な最新機器を使いこなせないからです。
カラオケの練習をする時にもカセットなら止めたところからすぐに再び再生して練習できるというのも魅力なようです。
ですからいまだに演歌の曲の半分くらいはCDの他にカセットテープでも販売されていると言います。
そういえばホームセンターの片隅に演歌のカセットテープが売られていたような気がするな〜
ノーマルテープとメタルテープの違いってなんだっけ?
ここまで私がカセットを調べていてわからなくなったのがノーマルテープとメタルテープの違いです。
そういえば何が違うんだっけ?
メタルテープの方が高級で高音質だというのはすぐにわかるのですが細かいことはすっかり忘れていました。
そこでおさらいしますと
- ノーマルテープ・・・材質が酸化鉄
- メタルテープ・・・材質が鉄
ノーマルやメタルというのはテープの材質の違いです。
ちなみにハイポジというテープありましたがこちらは
- ハイポジ・・・材質が二酸化クロム
ということらしいです。
材質的にメタル>ハイポジ>ノーマルという順番で高価で高音質です。
ちなみに今 (2019年現在)は一般にはノーマルテープ以外は入手出来にくくなっているようです。
最新型カセットデッキを唯一生産しているメーカー「ティアック」
カセットデッキは2019年現在も新製品も販売されていると言います。
そのカセットデッキの新作を国内で唯一販売しているメーカーが「ティアック( TEAC)」という音響機器メーカーです。
アマゾンなどで見かけるカセットデッキはほとんどが中古品ばかりなのですが、新品で販売されているものはほとんどティアック社製です。
2019年現在での最新型は「ADー850」という型番のカセットデッキです。
*下記の画像はCDプレーヤーとなっていますが、CDカセット一体型デッキです。
最新型らしくCDやカセットテープからUSBメモリーへの録音が出来たり、MP3ファイルを記録したCD-R/RWの再生も可能なようです。
ネットでの最安値で32000円ほどの価格となっていますね。
こちらの製品はデッキのみでアンプやスピーカーは別売となっています。
安価なカセットデッキとは音質が違う
このティアックというメーカーの販売するカセットデッキはホームセンターや家電量販店で販売されているよくわからないメーカーの製品とは音質が違うと言います。
なんでもヘッド部分(テープの内容を再生、録音、消去する部分)にかなりのこだわりがあるとか。
ちなみに現在、家電量販店で販売されている格安デッキは80年代に作られたカセットデッキよりも数段音質が劣るらしいです。
音楽を聴くのならばティアック製か80年代の中古デッキの方を購入するのが良さそうです。
*一応古いタイプのラジカセも今でもパナソニックから発売されています。
生カセットテープ(生テープ)もまだ生産販売されている
未録音の生カセットテープ(生テープ)もいまだに現役で販売されています。
そのメーカーはカセットテープの老舗メーカである「マクセル(maxell)」です。
60分のノーマルテープで1巻(1本)400円前後、4巻(4本)800円、10巻(本)セットで1200円ほどで販売されています。
ちなみに現在はノーマルテープ以外は材料調達の難しさやコストの関係で販売されていないようです。
ハイポジやメタルテープが欲しいなら中古品を探すしかないようですね。
まとめ
現在のカセットデッキやカセットテープ事情について調べて見ましたが、いまだに現役で使っている人が多数いるというのは驚きでした。
しかも若い世代にはカセットテープの音が新鮮で魅力的な音になっているというのも不思議ですね。
もしもこれからカセットデッキの購入を考えますと
- 音楽を再生するなら高音質なティアック社製のカセットデッキ、
- 会話など高品質な音が必要ないというテープを再生するなら家電量販店の格安デッキ
など使い方の違いで選んだ方が良さそうです。
会話などを聴くだけなら高価なデッキは不要です。
あと現在は未録音のカセットテープ(生テープ)はノーマルテープ以外は手に入りにくいので注意しましょう。(まあ、アマゾンで売っていますが)
以上私が調べた現代のカセットデッキ、テープ事情でした。
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