「フォークリフト免許所持者優遇!」
工場系の求人を見るとこのような記載をよく見かけると思います。
工場や倉庫などではフォークリフトを使っての仕事は必須ですのでフォークリフト免許を所持しているとかなり重宝されます。
フォークリフトを使用しての実際の作業の経験があれば尚重宝され時給1500円以上なんて求人も良く見かけますね。
私は以前工場系の仕事をしていましたがフォークリフトで作業をする機会が無く、免許を所持していなかったのですが、他の工場系の資格であるクレーンや玉掛けの免許は所持していたので補完する意味で今回フォークリフトの免許を取得することにしました。
その時の体験談を紹介しますね。
フォークリフトの免許はどこで取るの?
まずフォークリフトの免許というのはどこで取得したらいいのでしょうか?
大手の工場や運送会社の場合、自社でフォークリフト免許を取得するための教育機関を持っていたりするものですが一般の人はもちろん利用できません。
そこで私が利用したのは一般社団法人が主催するフォークリフトの技能講習会でした。
この一般社団法人が主催する講習会は誰でも申し込めば参加することができます。
ネットで調べると私が住んでいる県では数カ所で講習会を行っているようでしたので、一番家から近く日程が合う講習会に参加することにしました。
場所は?
私が受講した講習会は学科と実技は別の場所で行われました。
- 学科=市の技術交流センター
- 実技=フォークリフト製造メーカーの敷地内
結構距離が離れた場所で学科と実技が行われたので通うのが大変でしたね。
特に実技はフォークリフトの製造会社の敷地内でしたのでちょっと田舎の方にあり電車の最寄駅から徒歩だと30分前後時間がかかりました。
まあ、車あれば問題ないのですけどね。
最大積載重量1トン未満と1トン以上で講習が違う
フォークリフトの免許は最大積載重量の違いで講習内容が違います。
- 最大積載重量が1トン未満のフォークリフトの講習は「特別教育」という講習になり学科が6時間、実技4時間とかなり短い期間で取得が可能です。(合計10時間。2日前後)
- 最大積載重量が1トン以上のフォークリフトの講習は「技能講習」という講習に変わります。この技能講習になると講習時間が大幅に増えます。(学科7時間、実技24時間の合計31時間で4〜5日。普通自動車免許を持っていなければ学科が増えて合計35時間)
私が取得しようとしたのは最大積載重量が1トン以上のフォークリフト免許です。(普通自動車免許を持っているので技能講習31時間)
大抵フォークリフトの免許を取得するという場合は1トン以上の31〜35時間の講習を受講するようです。
費用は?
費用も所持している自動車免許や受講する機関によって変わってくるようです。
私が受講した技能講習31時間コースは合計約3万円弱と全国的に見ても安価な方だったようです。
全国的には3〜5万円が相場となっているようですね。(31〜35時間の技能講習の場合です)
日程はどうなっているの?
私が受講した「技能講習31時間コース」は計4日の日程で行われました。
- 1日目 学科 9時〜18時 終了時学科終了テストあり
- 2日目 実技 8時〜17時10分
- 3日目 実技 8時〜17時10分
- 4日目 実技 8時〜17時10分 最終実技テストあり
結構びっしりの講習ですね。
1〜3日目は金、土、日の3日間連続で行われ4日目の最終日だけ翌週の土曜日に行われました。
最終日は実技テストがあるので1週間も間隔が空くと不安ですが仕方ないですね。
講習で使用するフォークリフトは2種類
フォークリフトは結構種類があり、タイプやメーカーによって操作方法も変わります。
講習で使用するのは
- カウンターバランスフォークリフト
- リーチフォークリフト
の2種類です。
この2種類が使用頻度が高いリフトなのですが、基本的に技能講習はでカウンターバランスフォークリフトを使用するようです。
私が今回練習したのもカウンターバランスフォークリフトでした。
この2種類のフォークリフトは操作方法もかなり違っていてカウンターバランスフォークリフトを運転できてもリーチフォークリフトは運転できないという人も多いようです。
私が受けた技能講習ではリーチフォークリフトに関しては説明のみに留まりました。
練習したい場合は昼休みに個別に対応していました。
フォークリフト技能講習体験談
それではここからは私が実際に受講した技能講習の体験談を紹介したいと思います。
今回私が受講した技能講習の参加者は合計80人前後です。
2割前後が女性の方でした。
参加者のほとんどはどこかの会社の所属している人で、実際にフォークリフトを使っての仕事をしなければいけない人たちです。
費用も恐らくは会社持ちでしょう。
多分私のように個人で自腹取得は珍しい方だと思いました。
初日:学科
学科は私が住んでいる隣の市の技術交流センターという場所の会議室で行われました。
講師はフォークリフトメーカーの定年後の元社員の方たちです。
授業内容は
- フォークリフトの走行、構造や取り扱い
- 力学
- 法令
- 学科終了テスト
といった内容です。
テキストに従って進めていきますが、学科終了テストに出る内容はアンダーラインを引かされて強調してくれます。
講師の先生も落第者が出ると怒られるようでほとんどテストの内容を丸々教えてもらえます。
ただ終了テストの前に勉強時間をとってはくれませんでしたので、授業中にずっと寝ていると合格は難しくなるかもしれませんね。
約1時間ごとに休憩が入りますが昼休みは40分と短めでした。どうやら昼休みの時間もきっちりあわせないと法令違反になってしまうようです。
終了テストは各項目4割以上で、合計100点満点中70点で合格です。
テスト終了後すぐに簡易的な採点をしてくれました。翌日から始まる実技試験に気持ちよく進んでもらうためと言っていましたね。
私は1〜2問間違えて100点とはいかなかったのですがまあ合格してよかったです。
2日目:1日屋外での実技基本操作
実技の会場は学科と違うフォークリフト製造会社の敷地内で行われました。
他の技能講習会は知りませんが、なんと1日屋外での講習。
いや〜先に言って欲しかった。
一応屋内の休憩場所はあるのですが、これからフォークリフトの免許取得を考えている方は屋内での実技講習を行っているところをお勧めします。
6月でしたが1人熱中症で倒れていました。
実技講習は1日でも欠席すると全て無効になってしまいます。
これから取得を考えている人は注意しましょう。
実習の方は初めにフォークリフトの基本操作についての全体での説明があり、その後各10名づつの班に分かれます。
初日は基本操作に慣れることがメインになり最終テストを行うコースを1周走行できるようにするのが目標となります。
班に10人いるので実際に運転するのは1時間〜1時間半に1回です。
つまりほとんどの時間は待機して他の人に運転を見ていることになります。
フォークリフトは後輪駆動で車の運転とはかなり違いますからハンドルの切り方にも慣れが必要となってきます。
初めは特にバックが難しかったですね。
どっちにどのくらいハンドルを回せば思ったように進むのかがわかりませんでした。
3日目:実技テスト用課題の練習
3日目は実技の最終テストと同じ内容の練習に入ります。
参考動画↓(私が受講した時のものではありません)
なんとこの日は雨。
雨が降ってもカッパを着ながら1日屋外での実習です。
こんなこともあるので屋内の実技講習がある講習会があるならそちらをお勧めします。
台の上に置いてあるパレットをコース上を走行して他の台に載せ替えるというのが大まかなテストの内容です。
どこの地域の実技テストも同じような内容らしいです。
一応本番では一連の作業を5分以内で行うことが目標となります。
5分を超えると減点されていき7分を超えると失格になるとのことです。
速い人は3〜4分で作業を終えると言います。
ちなみに私はこの時点で6分ほどかかっていました。
4日目:実技最終テスト
最終日は新しいことは何もせずひたすら実技テスト用課題の練習です。
1週間も間隔が空いたので講習初めこそ操作に手こずっていても、みんなこの時点でコースを5分以内で回ってこれるようになってきます。
あとは操作の正確さなどの練習です。
実技テストは16時ごろから始まりますがこの日は大雨で雨の中の実技テストとなりました。
私の班は優秀な人が多かったのかみんな実技テストでも4分30秒前後の点数で操作ミスもほとんど無しといった感じでした。
といっても私だけは5分を過ぎてしまい減点+操作ミスでメンバー中最低点でした。
う〜ん。まあ、合格したから良しとするか。
私の班の人は全員合格でした。
女性の人も普通に私より上手でしたね。
免許は即時発行
実技試験の後フォークリフトの定期点検の説明があってその後すぐに免許が交付されました。
予め合格するものとして事前に作っているようです。(それでも落ちる人はいるらしく、その場合どうするのでしょうね)
まとめ
私が実際にフォークリフトの免許を取得した時の体験談でしたが注意点としては
- 技能講習で使うフォークリフトはカウンターバランスとリーチというタイプがあり操作方法が全く違う
- 講習では主にカウンターバランスを使用するのでリーチはほとんど乗れない
- 技能実習では8時間もあっても1人1日5回くらいしか乗れない
- 技能講習は1日屋外で行われる場合もあるので熱中症になる危険がある
- 講習場所によっては貴重品を置く場所もない所もあるので事前に確認が必要
- フォークリフトで公道を走るには別途、小型特殊免許などが必要になる
などですね。
4日間の感想としては女性や50歳代の人たちも多いなと思ったことと、4日間びっしりの講習なので結構疲れたといったところですかね。
現場で実際にスムーズに使えるようになるには更なる練習が必要になりますが、とりあえずスタートラインには立てました。
フォークリフトは全国的にも求人が多いですからみなさんも免許取得に挑戦して見ましょう!!
それでは。
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