ピンチ力(指のつまむ力)を鍛えるならIMタグを使おう

健康、トレーニング

「指のピンチ力(つまむ力)を鍛えたいけどどういう方法があるのだろう?」

漫画家、板垣恵介先生の代表作「刃牙シリーズ」ではよく指の強さを強者の証とするような登場人物が登場します。(代表はシコルスキー)

昔は極真空手の創始者である大山倍達氏が親指と人差し指の間に10円玉を挟んで折り曲げたといった逸話も残っているくらい指の強さは強い男のステータスとなっていました。

しかし実際のところピンチ力(指のつまむ力)ってどうやって鍛えたらいいのでしょうか?

私はIMタグ(アイエムタグ)という器具を使ってトレーニングをすることをオススメします。

何故かというとこの「IMタグ」はピンチ力のみを鍛えるために開発された特殊な器具で指を鍛えるのに非常に有効だからです。

今回は、その「IMタグ」とはどういうものかというのと、使い方について紹介していきたいと思います。

IRONMIND(アイアンマインド) IMTUG(アイエムタグ)

[超基本]ピンチ力とは?

まずピンチ力とはどんな力かというと、代表的なのは親指と人差し指の間に物体を挟んでつまむ力のことです。

もちろん親指と中指の間や、人差し指と中指の間で物体を挟んでつまむのもピンチ力というのですが、実際は力が入らないのであまりやりません。

ピンチ力には独自のピンチ力計というものまであり、この機器でピンチ力を計測する時も親指と人さし指で挟んでその力を計測しています。

ピンチ力強化器具、IMタグ(アイエムタグ)とはなんだ?

IMタグ(アイエムタグ)とはアイアンマインド社というアメリカのトレーニング機器専門メーカーが開発した指を個別に強化するためのトレーニング器具です。

元々はCOCグリッパーという握力強化グリッパーの補助的器具として誕生しました。

握力は指先から前腕まで複雑な手の筋肉を使いますので単純に握るトレーニングばかりしていても頭打ちになることが多いです。

その打開策の一つとして指一本一本を細かく鍛えて握力強化を図ろうという趣旨で誕生したのがこのIMタグです。

IMタグの強度一覧

IMタグは強度が7種類あってそれぞれのトレーニングレベルによって使い分けることができます。

  • IM1 約15キロ
  • IM2 約20キロ
  • IM3 約30キロ
  • IM4 約40キロ
  • IM5 約50キロ
  • IM6 約60キロ
  • IM7 約70キロ

私は握力が65キロほどありますが、IM3の強度30キロは人さし指と親指のそれぞれ第一関節部分で挟むとギリギリ閉じられるぐらいの強度です。

親指の根元と人さし指、中指の腹の部分の3本指でのトレーニングですとIM3では軽すぎてIM4かIM5ぐらいで丁度いい強度になります。

握力が50キロくらいだと初めはIM2、IM3の2つが丁度いいくらいの強度になるかなと思われます。

参考にして下さい。

IMタグを使った代表的なトレーニング

それではIMタグを使った代表的なトレーニングを紹介しましょう。

IMタグは手全体で包み込んで握るというようないわゆる普通の握力トレーニングをする時のような使い方はしません。

手全体で握ってしまうと強度が軽くてあまりトレーニング効果はありません。

基本は親指+2本〜3本を使ってのトレーニングとなります。

親指の付け根+人さし指、中指の腹

IMタグを使っての代表的なトレーニングが親指付け根と人さし指、中指の3本指を使ってのトレーニングです。

このトレーニングでは人さし指と中指が強化されます。

親指は根元の部分を使うのでトレーニング効果はほぼありません

人さし指と中指の先端側の方でIMタグを握ると強度が上がり、逆に手のひら側にくっつけてトレーニングをすると強度は下がります。

さらに強度を高めたければ人さし指1本と親指など指の数を減らせば良いのですが、握り方が若干難しくなるのでちょっとコツが必要です。

親指の付け根+薬指、小指

薬指、小指を鍛えるにはリバースと呼ばれる握り方が効果的です。

上の写真のようにIMタグのバネの部分を下向けにして、親指の付け根と薬指、小指でIMタグを握ります。

通常のバネを上にしての握り方では中指や人さし指の力も使ってしまい、上手くトレーニングができないので注意しましょう。

薬指と小指のトレーニングはピンチ力というよりも、握力をアップさせるために重要な部位になりますから忘れずに鍛えましょう。

親指の第一関節+人さし指、中指の第一関節

ザ・ピンチ力ともいうべき親指と人さし指、中指の第一関節でIMタグを挟んでのトレーニングです。

かなり強度の高いトレーニングですが、ピンチ力の最重要である親指が鍛えられます。

上級者用のトレーニングになるのですが、IMタグでピンチ力を鍛えるのには一番効果的なトレーニングです。

注意点は負荷が強すぎることで無理に行うと怪我に繋がりますので、IMタグでのトレーニングに慣れてから始めましょう。

握りが不安定でIMタグがトレーニング中に外れてしまうこともよくあるので、反対の指でIMタグを支えるなどして安定感を持たせた方が怪我をしにくいです。

ピンチ力を鍛えるとどういうメリットがあるか

ボルダリングでのホールド力が上がる

ボルダリングというスポーツにおいてピンチ力の強さは最重要事項の一つでもあります。

ボルダリングは人口の壁を上まで登っていくスポーツですが、この時壁に取り付けてある人工ホールドと言われる突起物を掴むには指の強さが必須です。

厳密には指で鉄棒などにぶら下がるホールド力とピンチ力は少し違う力なのですが、指の基礎筋力を鍛えるためにもIMタグでのトレーニングは効果的です。

握力が上がる

IMタグは元々握力強化器具であるCOCグリッパーの攻略のために生まれたものですから、握力アップに非常に効果的です。

IMタグを利用して握力アップに重要な親指や小指を重点的に鍛えると、壁になっている強度のグリッパーを攻略できるようになります。

COCグリッパーNO.3という握力が100キロ前後無いと閉じれない強力グリッパーの攻略している猛者もIMタグで指の筋肉までこまめに鍛えています。

まとめ

IMタグを使用してのピンチ力を鍛えるトレーニングについて紹介しましたが、ピンチ力はかなりマニアックな部位のトレーニングであまり実行している人を見かけません。

ですのであまりトレーニング方法も一般的では無いのですが、IMタグを利用すれば意外と簡単に鍛えることができます。

皆がやっていないということは鍛え込めば他の人と差もつけやすいと思われますから、スポーツなどでは他の選手とは違った強みを持つことも可能かもしれません。

IMタグはテレビを観ながらでも片手間にトレーニングできますから、手軽にピンチ力を鍛えちゃいましょう。

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